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桜の花の紅茶王子は第13巻で完結〜ネタバレはしません

2018年8月に発売されたコミックス13巻をもって、桜の花の紅茶王子は完結しました。

紅茶王子シリーズは、まぎれもなくわたしの青春時代を彩ったマンガです。

 

ネタバレは一切しません。

非常に素晴らしい終わりを迎えました。

 

山田南平先生のマンガが本当に好きなのですが、山田南平先生に出会ったきっかけはこの紅茶王子

 

紅茶王子の続きをを読むために小学校を抜け出して、休み時間に花とゆめを買いに行っていたあの頃のわたし。

そこから十数年、

30代のわたしが、ここまで大号泣しながら紅茶王子の壮大な物語が終わりを迎える瞬間に立ち会うなんて!

 

東京スカイツリーの建設現場を見たときも同じことを思いましたが、これはもう歴史的な瞬間としか言いようがないです。

紅茶王子シリーズが完結に立ち会えるなんて。

 

奈子アッサムの物語が紡がれる本編でも、特に後半はだいぶ号泣しました。

そして桜の花の紅茶王子シリーズの吉乃サクラにもここまで泣かされるとは...!

 

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(桜の花の紅茶王子第13巻表紙。早く本編の紅茶王子シリーズも実家から取り寄せないと、また買ってしまいそう)

 

しゃっくりあげて涙と鼻水を吹きながら呼吸困難になりながら読了しました。

そしてそのあと仕事が手につかなくなって、衝動的にこのブログを立ち上げました。

(メンタル大丈夫じゃない人みたい!)

(ブログ自体はなんとなく準備をしていましたが、

どう書き出そうかと頭ばかり動いていて、指がのっていなかっただけ)

 

例えば南平先生のデビュー作シリーズの、オトナになる方法。

このシリーズでも、ドキドキハラハラしながら人間模様を楽しみました。

紅茶王子も、こんなにも素敵な作品に描きあげる山田南平先生!

本当にすばらしいです。

どうやったらこんなすばらしいマンガを描くことができるんだろう。

どうやったらこんなストーリーを紡ぎだせるんだろう。

 

紅茶王子の好きなところは、

いつも楽しそうにわちゃわちゃやってた学校生活ももちろんなのですが、出会いと別れを「これでもか」と考えさせられるところが好きです。

特に最近は、SNSも普及して、

離れて暮らしていたって離れている感覚はない。

残酷なほど心えぐられるような別れって、きっと減ってきた。

失恋したあと1ヶ月ぐらいはしんどいものがあるかもしれないけれど、

昔よりも再会できる割合も格段に高くなっています。

インターネットがあるから、SNSで別れた相手を探すことだってたやすいです。

人との別れなんて、あってないようなものになってきた。

 

紅茶王子の物語は「ハイ、よかったねー!お願い叶えてもらったねー!幸せだねー!バイバーイ!」とはいかない。長く同じ時間を過ごして、情が湧いて信頼関係も築かれて。なのにもう、これからほとんどもう二度と会えなくなる。

「もう会えなくなる」ことの残酷な側面は、南平先生が描くとこうなります。

必ずしも残酷ではない、しかし、別れは別れ。

みなさん、ぜひとも読んでみてください。

 

紅茶王子本編の頃には赤ちゃんだったうりちゃん(南平先生の娘さん)もすっかり大人になっていて、お姉さんビックリよ。

 

わたしは山田南平先生の描く人物たちの暮らしの様子が好きです。

いつも海沿いの町で暮らす人物たちが好きで、

それはきっと先生の人生の舞台も海沿いの町だからだと思うのですが

私も海沿いの街で生まれ育って、

海岸を散歩したり走ったり、辛くなったら水平線を眺めたり、

デート中におもむろに海岸線をドライブしたり、そんな人生を送ってきたので

海沿いで暮らす登場人物たちの暮らしが、読んでいてしっくりきます。

 

南平先生が好きで、南平先生の漫画を読んで画集も買って

紅茶王子のドラマCDも買って付録も集めていました、

「先生は葉山というところに住んでいるんだな」なんておまけ漫画や

コミックスの端の部分を読んで思いを馳せていました、

(今はどちらにお住まいかは知りません)

そんな私も、今や山田南平先生とほど近い海沿いの街で、

犬と外国人のパートナーと暮らしているなんて。

(あれ?ちょっとストーカーっぽい?)

(全て偶然で、ストーカーではありません...)

 

 

また自由に更新します!